「相手の帰りが遅い」
「相手が忙しそうで、かまってくれない」
「新鮮味がなくなって、恋人らしい雰囲気が失われた」
相手に問題があるように思えますが、どうでしょうか。
思い込みをやめて、冷静に考えてみてください。
相手に問題があるように思えて、実際は自分にも問題があるのかもしれません。
それは、過剰な理想や期待です。
同棲に疲れたのは、自分の理想や期待が高すぎただけではないでしょうか。
自分の理想や期待が高すぎると、余計な疲れを生む原因になります。
同棲生活は、すべてがバラ色と思いがち。
好きな人と一緒に暮らすのは、理想的な生活と思うでしょう。
今まではたまにしか会えなかったのが、同棲を始めれば、ずっと一緒にいられます。
毎日会えて、毎日一緒に寝ることができます。
しかし、実際はバラ色どころか、いばらの道が待っていることも少なくありません。
同棲に過剰な理想や期待を抱いていると、実際に始めてから、夢が打ち砕かれる状況があります。
一緒に暮らし始めると、相手の素顔を知ることになります。
嬉しい素顔もあるかもしれませんが、落胆させられる素顔もあるでしょう。
同棲に過剰な理想や期待を抱いていると、反動で失望・幻滅のショックが大きくなり、精神的なダメージを受ける。
その結果、同棲に疲れてしまうことがあります。
高すぎる理想や期待は、疲れの原因になります。
理想や期待が高くなればなるほど、不満に感じることが増えます。
人生を甘く見ていると後から痛い目に遭うように、同棲を甘く見ているときも後から痛い目に遭います。
相手の人間性に明確な問題があるなら別ですが、想像と違ったくらいで騒ぐのは大げさです。
現実を受け入れてみませんか。
「こんなはずではなかった」と思うのではありません。
「これが現実」と受け入れてみましょう。
理想や期待を捨てるわけではなく、あくまで「過剰」から「普通」に修正するだけです。
理想や期待の水準を普通にするだけで、期待外れに疲れることが少なくなります。
何事も、理想と現実は違います。
理想が高ければ高いほど、現実を知ったとき、失望や幻滅が増えます。
理想ばかり追い求めては、現実を見失います。
現実ばかり追い求めていると、あるとき落とし穴に落ちるでしょう。
過剰な理想や期待は、かえって自分を傷つけます。
失望したり幻滅したりするのは、本当の現実を知ったせいかもしれません。
甘い考えを捨てて、人生を引き締めるよい機会です。
「今まで夢を見ていた。これが現実なのだ」
現実がわかるだけでも成長です。
自分の理想や期待の水準が「過剰」から「普通」になるだけで、余計なストレスに悩まされなくなります。