好きな人を目の前にすると、つい最高の自分を見せたくて強がってしまいます。
もっと自分のことを気に入ってもらいたいという一心で「最高の自分」を演じてしまいます。
しかし、最高の自分なんていつでも出せるわけではなく、ほとんどの場合空回りをしてしまい、最高どころか最低の自分になります。
私も昔、好きな人の前に限ってうまく話せなくなると言うことがありました。
普段は普通に話せるのに、好きな人の前だとつい肩に力が入ってしまい、緊張してしまいます。
それは私が無意識のうちに「好きな人の前では最高な自分を見せよう」と力みすぎていたことが原因でした。
「嫌われたくない。もっと好かれたい」という気持ちが、いつもの自分を壊してしまっていたわけです。
相手の女の子に「汗ばんでいるよ」と言われてしまったくらいです。
こんな恥ずかしい経験をしてしまってからと言うもの、私はもう最高の自分を見せようと意気込むのは、やめにしました。
最高を見せようとすると、いつも最低の自分になってしまうからです。
私はなかば適当な気持ちで接するようになってから、うまくいつもの態度で接することができるようになりました。
相手のことを意識しながら、過剰に意識することを避けるようになりました。
そうすることで、いい意味での「適当さ」が出せるようになりました。
「適当に」という言葉は、あまりよい印象を持っている人は少ないのですが、時には「適当さ」が大いに力を発揮します。
適当を英語に言い換えると「リラックス」と言います。
ちょうどいい感じで力を抜き、心身ともに落ち着いた状態のことです。
適当さとは、このリラックスした状態のことを言うのです。
最高の自分で接するのではなく、適当に接することです。
リラックスした状態で話をすることができるようになり、いつもの自分が出せるようになるのです。