好きな人と一緒になるときには、計画を考えます。
「どんな話をして、どんな態度で、どんな感じで話そうかな」
「どこへ行って、何を食べようかな」
こうした不安は、もちろん私も何度も考えたことがあります。
そこでつい計画を立ててしまいます。
しかし、考えるほど余計に不安になってさらに拍車がかかります。
「着る服はこれにして、あそこでこれを食べて、こんな話をしよう」
「それから彼女の服を褒めて、上機嫌になってもらって」
計画に気をとられすぎると、実際に会ったときには計画どおりに進んでくれないのです。
計画ばかりに気をとられたため行動に臨機応変が欠けてしまい、計画から脱線したら、どうしようもなくなってしまったのです。
計画性の弱点は、臨機応変がなくなってしまうことです。
想定外の出来事やとっさの判断が必要な臨機応変は、さすがに計画でカバーすることが難しいのです。
計画は、立てすぎると役立たなくなります。
計画ばかりに集中しすぎてしまい、今、目の前にいる人のことに集中ができなくなってしまうからです。
集中するためには、必要ないことは逆にどんどん取り払っていくことです。
残った課題に対して、集中せざるを得なくなります。