人前で話すのが苦手な人には、ある傾向が見られます。
「いつも同じ層の人とばかり接している」という傾向です。
話をするのは、仲のいい人とばかり。
苦手な人とは、できるだけ接しないようにしている。
そうした人が、急にさまざまな層の人前に出て話をすることになれば、緊張が高ぶって当然です。
慣れていないことを突然するのですから、心理的な摩擦が大きい。
緊張と興奮の連続で、あたふたするでしょう。
仲のいい人や同世代の人とばかりつるんでいても、なかなか成長ができません。
人前で緊張したくないなら、普段の心がけが大切です。
普段から幅広い層の人と話すようにしましょう。
親・兄弟・親戚。
部下・同僚・上司・社長。
近所のおじさん・おばさん。
行きつけのお店の人。
「年齢が違う人」だけではありません。
「立場が違う人」「肩書が違う人」「考え方が違う人」など、あらゆる層が対象です。
できるだけ人との壁を作らず、自分から積極的に話しかけます。
相手と話が合わないかもしれませんが、相手に関心を持って話せば、違和感を楽しめるようになります。
この心がけは、間接的に人前で緊張しないことに役立ちます。
普段から、幅広い層の人と接することで、幅広い層の人と接する抵抗が小さくなります。
多少摩擦を感じる人のほうが、メンタルを鍛えるトレーニングになります。
普段からトレーニングのつもりで、あらゆる層の人と話すようにしましょう。
言葉遣いや礼儀作法がうまくなるだけでなく、だんだん心理的抵抗も小さくなります。
あらゆる層の人と接することに慣れると「自分はいろいろな人と話ができる」という自信につながります。
人前で話すときの緊張に強くなるのです。