本番中に、ミスを犯すことがあります。
失言・失態・失敗。
もちろん悪気も悪意もなく、完全な不注意です。
ミスをした瞬間、心の中で「しまった!」と叫び、悔しい気持ちになるでしょう。
どんなに練習しても、人間であるかぎり、ミスを犯します。
しかし、ここが大切です。
犯したミスを本番中に振り返ると、動揺が大きくなって、本番の進行に悪影響が出ます。
リズムもテンポも悪くなる。
緊張や焦燥感が大きくなり、調子が狂い、練習どおりに本番を進めにくくなります。
2次的なミスを引き起こしたり悪循環を招いたりする原因になるのです。
一度本番が始まれば、とにかく予定どおりに進行できるよう、意識を向けましょう。
ミスをしても、本番中は振り返らず、反省もしない。
ミスした瞬間、忘れるくらいでちょうどいい。
時間の流れに沿って、顔も心も前を向きます。
本番中に何が起ころうと、平常心を保ちながら最後まで貫きましょう。
もちろん反省をしないわけではありません。
反省も、本番が終わった後にするのがベスト。
ミスを悔やむなら、本番が終わってからにしましょう。
本番が終わった後なら、どれだけ落ち込んでも悔やんでもかまいません。
本番中は、本番に集中して、最後まで仕事を果たすことに集中するのみです。