あなたが発表する場所は、初めて行く場所ですか。
それとも、行き慣れた場所ですか。
何度も訪れたことがある場所ならいいですが、初めて行く場所なら要注意です。
本番で初めて発表場所に行くのもいいですが、十分とは言えません。
緊張は、人から受けるものとは限りません。
場所から受ける緊張もあります。
初めて訪れる場所は、そこにいるだけで緊張します。
どんな雰囲気なのか、わからないと落ち着きません。
初めて見る光景は、新鮮な刺激である一方、緊張を促します。
そこで取り組みたいのが、下見です。
可能なら、発表する場所を下見しておきましょう。
たとえば、仕事のプレゼンなら、発表に使う会議室を下見します。
結婚式のスピーチなら、結婚式場を下見しておきます。
下見ができない場合もありますが、可能なら、ぜひ下見しておくといいでしょう。
一度でも訪れたことがある場所なら、部屋の構造や雰囲気がわかり、安心や自信につながります。
1人でリハーサルを行うときも、現場の様子を想像しやすくなります。
たとえ場所の記憶がぼんやりであってもいいのです。
「来たことがある」という記憶があるだけでも、心に余裕を作り、安心や自信につながります。
少しでも場所に慣れておくことで、本番で受ける緊張を減らしておけます。
本番で使う場所に訪れたら、発表するときの位置に立ちましょう。
たとえば、壇上で発表するなら、一度壇上に上がってみます。
本番と同じ位置に立つことで、そこから見える様子を確認できます。
「当日はこういう眺めになるのか」とわかれば、心の準備が促されます。
壁にある時計の位置が確認できるだけでも、本番の時間確認がスムーズになるでしょう。
もし可能なら、本番と同じ場所でリハーサルができれば理想的です。
たとえば、プレゼンを行う場所が自社の会議室でなら、その会議室を使ってリハーサルを行います。
本番を同じ場所・同じ位置でリハーサルができれば、ますます慣れを作りやすくなります。