緊張を促す原因の1つ。
それが、完璧主義です。
人前で発表するとき、ミスや失敗が1つもないように心がけていませんか。
「ミスや失敗に注意して何が悪い」と思いますが、程度によっては問題を招く可能性もあります。
もちろん完璧を求める姿勢は素晴らしい。
ミスも失敗もなく進めようとするのは当然で、正しい心がけです。
1つの間違いもなく、完璧な出来栄えを達成できれば、まさに理想的。
自分に厳しくなったほうが、成長も促せます。
しかし「完璧主義」と呼べるほど完璧に執着するとなると、話は変わります。
完璧主義は、素晴らしい反面、危険でもあります。
完璧を求めれば求めるほど「絶対成功させなければいけない」という使命感や強迫観念が強くなります。
「うまくいくだろうか」という不安も強くなります。
自然と血圧も心拍数も上がり、緊張を促すのです。
完璧主義は、緊張を促す悪魔。
完璧主義は、ある一定水準を超えたとき、急変して悪魔になります。
心と体を傷つけるのです。
完璧を求めないことです。
ミスや失敗に注意しつつも、こだわりすぎない。
多少のミスや失敗も、よしとしましょう。
人間ですから、失言や失態もあれば、誤解や勘違いすることもあります。
「少しくらい間違えることはあるよね」と考えましょう。
「うっかり間違えたときは、笑ってごまかそう」と考えるくらいでいい。
多少のミスや失敗は許容範囲とすれば、肩の荷が下りて、余計なプレッシャーから解放されます。
穏やかな気持ちで発表に臨めるのです。