誰もが取り組むであろうストーカー対策の1つ。
それは「無視」です。
相手から話しかけられても、無視。
相手からメールがあっても、返信しない。
相手から電話がかかってきても、出ない。
受信拒否・着信拒否という方法で、相手からの連絡を遮断する方法もあります。
「徹底的に無視を貫けば、そのうち相手は諦めてくれるのではないか」と思うかもしれません。
たしかに無視が効果的に働く場面もありますが、だからとはいえ安易な実行には注意が必要です。
無視という対応は、簡単ですが難しい。
状況を沈静化させることもあれば、逆にエスカレートさせることもあり、一概には言えません。
そのため無視をするなら、慎重に段階を踏んだうえで実行するようにしましょう。
最初から無視をするのはよくありません。
最初から無視をするのは、ストーカー対策としてむしろやってはいけない方法です。
無視をすれば、相手は「どうしたのだろうか」と不安になるでしょう。
「自分のアプローチが弱いのだろうか」と勘違いすることもあるはずです。
「本当は喜んでいるのではないか」という妄想を働かせる可能性もあります。
あなたが迷惑であることを伝えていない以上、あなたの意図を伝えられません。
アプローチが減るどころか、さらにエスカレートする可能性があります。
そのため最初の段階は、面倒であっても、誠実に対応するようにしましょう。
無視がいけないとはいえ、すべてのアプローチに対応していては身が持ちません。
体は1つであり、1日は24時間。
大量の電話やメールにすべて対応しようとすると、生活が破綻します。
もし無視をするなら、十分な警告をしたうえで実行します。
「もう関わらないでください。もしやめてくれないなら、今後は無視をします」
「連絡はやめてほしいと言ったはずです。今後も続くなら、受信拒否・着信拒否するかもしれません」
何度警告をしても改善されなければ、無視で対応するしかありません。
よい方法ではありませんが、日常生活に支障が出ている以上、受信拒否・着信拒否も仕方ないでしょう。
できれば後から警告したことを証明できるよう録音しておくと、万一のときに役立ちます。