ストーカー行為をされたとき、相手に言ってしまいがちな一言があります。
「気持ち悪い」です。
たとえば「気持ち悪いことはしないでください」「気持ち悪いのでやめてください」などです。
おかしな表現ではありません。
しつこくつきまとわれると、誰でも気持ち悪いと思うのが当たり前。
鳥肌が立つような嫌悪感があれば、体が強い拒否反応を起こします。
しかし「気持ち悪い」という一言は、状況をエスカレートさせやすい言葉でもあります。
「気持ち悪い」と言われた相手の立場を考えてみてください。
人から「気持ち悪い」と言われると、自分の存在を否定されたように感じるでしょう。
「虫けらのように扱われた」「プライドを傷つけられた」などと感じ、強い不快感を覚えるはずです。
相手の感情を刺激してしまい、ストーカー行為がさらに悪化する可能性があります。
「気持ち悪い」という表現に限らず、相手の尊厳を傷つけるような発言はすべてNGと考えるのがいいでしょう。
では、どういう発言をすればいいのか。
こうしたときは「気持ち悪い」ではなく「迷惑」という表現が適切です。
たとえば「気持ち悪いのでやめてください」という表現なら「迷惑なのでやめてください」と言い換えます。
「迷惑」という表現は、あくまで自分の状態を伝える言葉です。
相手の威厳やプライドを傷つける心配がありません。
なかなか相手がやめてくれないと、もっと強い言葉を言いたくなりますが、過激な発言は面倒を増やすだけ。
感情に振り回されず、常に冷静を保ちましょう。