同棲解消といえば、どんな場面を想像するでしょうか。
我慢の限界に達した一方が、急に別れを切り出し、当日中に発狂状態で荷物をまとめて家を出て行く。
おそらくそうした一方的な場面を想像する人が多いのではないでしょうか。
同棲解消でよくありがちな場面ですが、実は最もよくないパターンです。
話し合いが一方的になると、同棲解消の詳しい手続きについて話ができなくなります。
同棲解消には、名義の取り決めや共同財産の所有権など、デリケートな話をしなければなりません。
デリケートな話とは、突き詰めると「お金」が関係します。
金銭トラブルは、長く尾を引きやすい特徴があります。
感情的になって一方的に「今すぐ出て行く」となれば、デリケートな話ができないため泥沼になります。
たしかに相手が大嫌いになり、一緒に暮らすのが耐えられない事情があったのでしょう。
たとえそうだとしても、話し合いでは落ち着いた状態でいることが大切です。
一方的な話し方をすると、ますます相手を不快にさせ、別れも同棲解消もこじれます。
最悪の場合「一方的な同棲解消をされた」と主張して、慰謝料や損害賠償に発展する可能性もゼロではありません。
実際のところ、同棲解消で揉めた結果、裁判ざたになった事例もあります。
結婚していなければ、同棲であっても「自由恋愛」という認識が一般的ですが、弁護士の力量によって解釈が変わる場合もあります。
特に婚約している場合は要注意です。
一方的に同棲解消を主張すると、思わぬトラブルを招きかねません。
余計なトラブルを避けるためにも、話し合いでは冷静な対応を心がけ、相手の納得を得るよう努めてください。
爆発しそうなほどいらいらしていても、冷静な対応を心がけます。
冷静な対応で話し合えば、相手からの納得を得られやすくなり、同棲解消もスムーズになります。