遠距離恋愛は、何の味でしょうか。
もちろん実際に味があるわけではありませんが、難しく考えず、味に例えてみませんか。
さまざまな意見があると思いますが、最も近い味といえば、やはり「あの果物」の味が思い浮かびます。
ずばり、早熟から完熟に向かうミカン味です。
早熟のミカンは、まだ淡い色をしています。
口に入れると、酸っぱい刺激で涙目になり、とてもおいしく味わえる状態ではありません。
ところが時間が経つにつれて、だんだんミカンの色が濃くなり、熟していきます。
味も、最初は酸っぱいだけでしたが、だんだん甘みが増していきます。
最終的には、ちょうどよい甘みになる。
このときが、食べ頃です。
この状態は、遠距離恋愛とそっくりです。
遠距離恋愛を始めた当初は、不安と寂しさが襲い、大きなストレスを感じるでしょう。
恋人のことを考えてはため息をつき、胸が締め付けられ、涙を流す時間も多くなるはず。
ところが時間が経つにつれて遠距離恋愛に慣れてくると、不安定だった感情も落ち着いていきます。
気持ちの切り替えのコツをつかみ、1人の時間を上手に楽しめるようになります。
ときどき会いに行って、お互いの愛を確認し合います。
恋人と遠く離れているからこそ、今まで気づかなかった魅力にも気づけるでしょう。
遠距離恋愛を通して、心理的な距離が近づきます。
完熟のミカンに変わるかのように、本物の恋人関係として熟していくのです。
遠距離恋愛は、最初は早熟のミカン味ですが、しばらく続けていれば、最終的に完熟のミカン味になるのです。