子育てをしていると気になってしまうのが、発達のスピードです。
子どもがいると、ほかの子持ちの親と接する機会が増えるでしょう。
このとき、ほかの子と比べてしまいがちです。
他の子がわが子より早く歩けるようになると「うちの子は大丈夫かな」と、焦るかもしれません。
他の子がわが子より話せるようになると「うちの子は発達が遅いのかな」と、不安になることもあるでしょう。
たしかに歩いたり話したり始める目安はありますが、あくまで一般的な目安にすぎません。
「発達が早いからよい」「発達が遅いから悪い」と考えるのは、ナンセンスです。
発達のスピードは、子どもによって異なります。
「時間がかかっている」ではなく「時間をかけている」と考えましょう。
覚えて遅いのではなく、丁寧に覚えているだけです。
小さなことにとらわれず、どっしり構えることです。
スピードが遅いからとはいえ、止まっているわけではありません。
発達のスピードにとらわれていると、大切なことを見失います。
子どもへの愛情が不足したり、子どもの気持ちの理解を忘れがちになったりします。
結果として、かえって子どもの可能性を伸ばしにくくなってしまうのです。
大切なことは、子どものペースを尊重することです。
子どもに無理をさせず、ありのままの成長に任せましょう。
気長に期待できる親が、子どもの可能性を伸ばすのです。