子育ては、一方的に子どもを育てる関係だけではありません。
子育てを通して、親も子どもに育てられる関係です。
子どもが生まれた瞬間から、普通の人でも親になります。
子どもが未熟であればあるほど、親の仕事が重要です。
先生が生徒に難しい課題を与えて鍛えるように、子どもも親に難しい課題を与えて鍛えてくれます。
突然泣き始める。
なかなか言うことを聞いてくれない。
いつまでも親に甘えてばかりで悩まされる。
悩みと苦労が止めどなく押し寄せ、発狂しそうな日々を過ごすことでしょう。
しかし「どうすればいいのだろう」と悩み、問題を1つ1つ解決しながら、親も成長していきます。
子どもへのしつけも欠かせません。
社会のルール・言葉遣い・礼儀作法。
大人にとっては当たり前のことでも、まだ社会をわかっていない子どもには、しっかり教えなければいけません。
親が普通にできることでも、子どもにとっては難しく感じるもの。
子どもにしつけながら、親も「大切なんだよな」と自覚を促されます。
「子どもに真似をされてはいけない」と思い、自分の悪い癖を改善するでしょう。
「子どものために親らしく振る舞わなければいけない」と思い、自分を厳しく律するようになります。
未熟な子どもが相手だからこそ、親も親らしく成長していきます。
親と子どもは、影響し合う関係です。
子育てを通して親も成長していくのです。