事情があって、進めた仕事を途中まで戻さなければいけないときがあります。
「3歩進んで、2歩下がる」という状態です。
大きな無駄を生んでいるように思え、大きなため息が出るところでしょう。
しかし、大局的に考えてみてください。
1歩は前進しているのです。
無駄はあったかもしれませんが、一応前進しているのですから、喜んでいい場面です。
「3歩進んで、2歩下がる」を10回繰り返せば、10歩の前進になります。
少し時間はかかりますが、確実に前に進めます。
前進しているだけ、まだよかったのです。
「3歩進んで、3歩下がる」「3歩進んで、4歩下がる」という状況もあり得るでしょう。
そうした状況に比べれば「3歩進んで、2歩下がる」のは、前進です。
無駄はあったかもしれませんが、完全な無駄ではありません。
さらに見方を変え、歩数で考えてみましょう。
3歩進んで、2歩下がるとなると、5歩歩いたことにもなります。
5歩分の経験が得られたと考えれば、やはり無駄ではないとわかるでしょう。
人生とは、思いどおりに行かないもの。
進んだり戻ったりしながら、少しずつしか前に進めません。
思いどおりにいかないから、人生は面白いのです。