「あの人は運がいいから」
「あの人は縁があるから」
ときどきそんな不満の声を聞くことがあります。
たしかに一部の人には、生まれつきの境遇や環境などによって、最初から就職活動を有利に進めることができる場合があります。
しかし、運も縁も、生まれつきの要素だけとは限りません。
運も縁も、自分の努力しだいで作り出すことができる要素です。
たとえば、採用担当者に何らかのお願いをして「無理です」と断れたとき、少し粘ってみてください。
「10分だけでもお時間をください」「何とか別の方法はないでしょうか」など、無理を承知でお願いしてみます。
すると「わかりました。今回だけですよ」と言って、特別に許可が得られるかもしれません。
運が得られたのは、本人が粘ったからです。
縁についても、同様です。
縁は、自分の力で作り出せます。
たとえば、就職活動中に自分から積極的に話しかければ、出会いを作り出せます。
礼儀作法を重んじて人と接していれば、人間関係が深まり、さらに縁を生かすことができるでしょう。
そうした努力の積み重ねが、結果として重要な情報を入手する手段になることもあれば、コネになる可能性もあるのです。
「あの人は運がいいから。あの人は縁があるから」と、愚痴をこぼさないことです。
愚痴は不毛であり、何も生み出しません。
愚痴を言えば言うほど、余計に運や縁が逃げていくでしょう。
「自分の人生は自分で切り開く」と考え、諦めず、勇気を持って積極的に行動しましょう。
結果として、運にも縁にも恵まれるのです。