困難にまつわる誤解があります。
「困難は、我慢しながら乗り越えなければいけない」という固定観念があることです。
我慢で乗り越えようという考えを持つ人は、実に多い。
特に根性論が好きな人は、我慢することを美徳として考える傾向があります。
たしかに我慢しながら困難に取り組めば、乗り越えやすくなるでしょう。
自分の正直な気持ちを抑えます。
ストレスがあっても、ひたすら耐えればいいだけです。
一見それでうまくいくように思えますが、実は落とし穴があります。
「我慢には限界がある」ということです。
我慢は、ストレスがたまります。
「嫌だ。苦しい。つらい。面白くない」と思います。
最初は耐えることができても、気力・体力・精神力には限界があります。
しばらく続けば、必ずいずれ限界に達します。
我慢には、限界があります。
「もう嫌だ。無理だ!」
心が折れて、断念することになるのです。
我慢していることは、遅かれ早かれ、挫折するのが運命なのです。
困難は、どう乗り越えるのがいいのでしょうか。
楽しみながら乗り越えるのです。
「そんなことできない」
そう思うかもしれませんが、一度騙されたつもりで、困難を楽しんでみてください。
「ゲーム」として考えてください。
楽しむように取り組むのです。
ゲームとして取り組めば、遊び心がくすぐられ、楽しめるようになります。
楽しみには、限界がありません。
楽しいことをするとき「楽しいからもうやめよう」とは思いません。
「楽しいからもっとやろう」と思います。
いくらでも力が出るのです。
困難に立ち向かう正しい姿勢は、我慢することではなく、楽しむことです。
楽しめば、充実感と満足感がもたらされ、人生が明るくなります。
長期的に見たとき、楽しんでいる人のほうがうまくいきます。