時間がないと思ったとき、アクセルを強く踏んでしまいがちです。
もっと急げば、もっと時間を短縮できると思うからです。
早足になったり、スピードを上げたりします。
しかし、逆効果です。
時間がないときにアクセルを踏むと、余計に時間が足りなくなります。
焦ったことで、余裕がさらに失われます。
事故やミスがさらに増え、時間のロスが大きくなるのです。
時間が足りない人は、焦っているのが特徴です。
時間が足りないから焦っているのではなく、焦っているから時間が足りないのです。
では、どうするのかというと、ブレーキを踏むのです。
時間が足りないと思うほど、強くブレーキを踏みましょう。
ブレーキを踏むと、遅くなりそうですが、逆に時間が増えます。
ゆっくりになると、余裕が生まれます。
時間がないときに一番足りないのは、余裕です。
時間が足りないときこそ、余裕を作るために、ブレーキを踏みます。
余裕ができれば、事故やミスが減り、時間が増えるのです。
私たちは心のどこかで「ブレーキを踏むのは臆病者」という思い込みがあります。
「怖がったり警戒したりするのは、人として情けないのではないか」と恐れています。
でも、本当は、ブレーキを踏める人こそ、勇者なのです。
このままではいけないことに気づき、勇気を持ってブレーキを踏める人が、本当に強い人なのです。