頭のいい人は「危ない」が、口癖です。
子どもより、大人のほうが「危ない」とよく言います。
大人でも、高学歴の人ほど「危ない」とよく言います。
物事をよく知っていると、その先にどんな危ないことが潜んでいるのかを、知っています。
「危ない、危ない」と言えば「自分は何でもよく知っているんだぞ」という博識なイメージも伝わります。
もちろん取り返しのできないことなら、危ないことを避けるべきです。
たとえば、命に関わることです。
命を失うと、本当に取り返しがつきません。
本当に危ないことです。
しかし、気づいてください。
取り返しのつかないことといえば、実は、命を失うことだけです。
後にも先にも、それだけです。
それ以外は、すべて取り返しがつきます。
ほら、人生は取り返しのつくことのほうが、圧倒的に多いではありませんか。
取り返しがつくことを「危ない」というのは、大げさです。
「危ない」ではなく「大丈夫」と言ったほうがいいです。
取り返しがつくのですから、大丈夫です。
人生のやり直しが難しいとはいえ、命があるのですから、大丈夫です。
人生は、取り返しのつかないことより、取り返しのつくことのほうがたくさんあります。
危ないと思うことでも、何とかなるものです。
本気になれば、何とかなります。
何とかなっていないなら、まだ本気になっていないだけです。
人生は、不可能より、可能のほうが、圧倒的に多いです。
人生まだまだ、捨てたものではないのです。