「失敗は、避けるものではなく求めるもの」
こう聞けば、多くの人が違和感を持つに違いありません。
失敗をひとくくりで考えていませんか。
失敗には、2種類あります。
大きな違いは「取り返しがつくかどうか」です。
「小さな失敗」と「大きな失敗」で分けて考えると、失敗を避けるのがよいとは限らないとわかります。
ネガティブな人は、あらゆる失敗を避けようとします。
「とにかく失敗は悪いこと」という固定観念があり、小さな失敗から大きな失敗まで避けようとします。
そのため選ぶのは、いつも無難な選択。
保身が強く、保守的な生き方を好みます。
おかげで失敗はありませんが、実際のところ、これほど危険なことはないのです。
世の中には、失敗をして初めてわかることがあります。
失敗をしたからわかる改善点。
失敗しなければ得られない教訓。
挑戦してみないことには、慣れることもできません。
すべての失敗を避け続けていると、改善点や教訓に気づくチャンスもなくなります。
十分慣れることもできず、ずっと初心者のまま。
その結果、ある日、取り返しのつかない大きな失敗を犯してしまうのです。
では、大きな失敗を避けるにはどうすればいいか。
そこで必要なのが、小さな失敗です。
ポジティブな人は、一律にすべての失敗を避けようとしません。
失敗を「小さな失敗」と「大きな失敗」の2種類に分け、大きな失敗だけ避けようとします。
小さな失敗は歓迎して、むしろ自分から求めようとします。
初めての経験なら、最初は恥をかくつもりで挑戦して、たくさん小さな失敗を経験します。
取り返しのつく小さな失敗をたくさんすると、慣れが早くなったり、効率よく改善点や教訓を得たりできます。
その結果、確実に大きな失敗を避けることができます。
人生で犯してはいけない本当の失敗は、大きな失敗です。
失敗は、避けるものではなく求めるものなのです。