悩みを抱えていると、誰でも笑顔が乏しくなります。
精神的な苦しみは、表情に出やすいものです。
周りの人たちは、みんな笑顔であるにもかかわらず、自分だけ笑顔がないと、ふと思うことがあります。
「悩んでいるのは自分だけではないか」と、思えてくるのです。
それは誤解です。
悩みを抱えているときに、よくある思い込みです。
悩みを考える状態は、自分に強く注意が向きがちです。
自分のことばかり考えているので、悩んでいるのは自分だけのように思えるだけです。
そう考えるほど、自分のことが世界で一番惨めではないかと思えてきます。
しかし、そうではありません。
自分だけ、悩んでいるのではありません。
実は、ほとんどの人が、悩んでいるのです。
悩んでいないように見えるのは、空元気や強がりです。
悩んでいても仕方ないため、さっと気持ちを切り替えて、元気があるように見せかけています。
本当のところは、すべての人が、多かれ少なかれ、悩みを抱えています。
みんなが悩んでいるのですから、自分も悩んで当然です。
仲間外れではなく、むしろ仲間です。
決して、1人きりではないのです。