「冷え性」と「汗かき」
一見、真逆に思える内容です。
普通に考えれば、体が冷えるほど、汗はかかないように思えますね。
ところが、意外にもつながりがあります。
冷え性の人ほど、汗をかきやすい傾向があるのです。
メカニズムを見てみましょう。
冷え性になると、血行が悪い状態が続きます。
血行が悪いと全身の代謝が悪くなるため、体の中の水分が、下半身にたまりやすくなります。
冷え性の人の下半身がむくみやすいのは、そのためです。
しかし、血液は、全身を循環します。
下半身で温められた血液が、上半身に移動します。
顔、首、背中などが、暑く感じるようになります。
もちろん脳の温度も上がります。
いつもより温かくなった脳は「体温が上がっているから、汗を出さなければいけない」と思い、汗を出す命令を出し始めます。
その結果、体は寒いのに、汗がよく出る状態になるのです。
冷えによる汗かきの改善は「汗を抑える方法」より「冷え性の改善」に力を入れるのが、正解です。
冷え性は、体臭の問題だけでなく、免疫力が低下して、健康にもよくないことが報告されています。
定期的に運動したり、筋トレで筋肉量を増やしたりなど心がけ、体の内側から、冷えの改善を心がけるようにしましょう。
ただし、冷え性であることが、病気のサインである場合もあります。
冷え性の原因がはっきりわからない場合は、医療機関を受診されることをおすすめします。