人と話をしていると「自分は汗かきなんだよね」という会話を耳にすることがあります。
悩ましい顔をして、病気にでもなっているような言い方です。
しかし「汗かき」という基準は、実に曖昧です。
実は「汗を、1日に何ミリリットル以上かけば、汗かき」という明確な定義はありません。
単に暑くて汗をかくのは、病気ではありません。
人には、個人差があります。
人によって、声の違いや身長差など、違いがあるわけですから、汗の出る量も差があって当然です。
汗が出る汗腺の量は、個人差があります。
個人差があるだけで、それだけです。
別に問題でも何でもありません。
しかし、声や身長の違いは問題視しなくても、汗の出方の違いは問題視することが多いようです。
普通の人より緊張しやすいと、汗もかきやすくなるでしょう。
それは病気ではありません。
普通の人より汗をかきやすいのは、まったく何でもありません。
普通の人より多く汗をかくとはいえ、病気でもないのです。
それは「私とあなたとで声や身長が違います。これは病気です」と言っているのと同じです。
ただの個人差であり、病気ではありません。
治してもらうために病院に行っても、先生は対応に困ることでしょう。
もちろん汗が止まらない病的な汗かきは話は別ですが、暑さや緊張で、普通よりたくさん汗をかく程度は、正常の範囲です。
汗かきを、病気だと思わないことです。
あえていえば、体質です。
人にはそれぞれ個性がありますが、汗かきも自分の体質だと思うことです。
恨まない、憎まない。
人間的に、何か欠点があるわけではありません。
恥ずかしいことでもありません。
堂々としていればいいのです。