汗には、2種類あります。
においにくいよい汗と、においやすい悪い汗です。
もともと肌は、弱酸性です。
健康な肌は、ペーハー値が4.5から6.0の弱酸性です。
なぜ、肌は弱酸性なのか。
肌は、外部の細菌やカビなどの侵入や繁殖を防ぐため、弱酸性の状態を保つ仕組みになっています。
よい汗は、塩分を含んでいるため、肌を弱酸性に保てます。
汗をかいたとしても、弱酸性のおかげで菌が繁殖しにくくなり、汗もにおいにくくなります。
さらさらした、水のような汗になるのです。
一方、悪い汗は、ミネラル分を多く含んでいるのが特徴です。
汗に含まれるミネラル分が多くなると、肌が弱アルカリ性に傾き、殺菌力が低下します。
菌が繁殖しやすくなると、菌から異臭が発生し、においやすくなります。
どろどろした、滑りのある汗になるのです。
さて、こうした違いを見た目だけでは判断するのは困難です。
ここで、簡単に区別できる方法があります。
リトマス試験紙です。
リトマス試験紙とは、酸性とアルカリ性の判別に使われる特殊な紙です。
汗をかいたとき、その汗にリトマス試験紙を当ててみましょう。
青色のリトマス試験紙が赤色になれば、弱酸性ですから、よい汗です。
赤色のリトマス試験紙が青色になれば、弱アルカリ性ですから、悪い汗です。
興味があれば、ぜひ試してみましょう。