「水を飲む量を減らせば、汗の量も減るのではないか」
汗を抑えるため、あまり水を飲まないようにしようとする人がいます。
そもそも水分を取らなければ、汗が出る量も少なくなるだろうと思っているのです。
よく汗かきの人に見られる考え方です。
汗の99.5パーセントは、水です。
水と汗の量に関係がありそうな気がしますが、実際はどうなのでしょうか。
残念ながら、汗を抑えるために水を控えても、無意味です。
水を飲む量を減らしても、汗の量は変わりません。
汗は、生理的に出るものです。
暑ければ暑いほど汗をかきますし、緊張もすればするほど汗をかきます。
生命維持に必要な汗ですから、水の摂取量にかかわらず、出るときには出るのです。
むしろ水を控えるのは、健康によくありません。
暑いにもかかわらず、無理をして水を控えていると、脱水症状のリスクが高まります。
暑くてたくさん汗をかくなら、体臭のことは気にせず、積極的な水分補給が大切です。
体臭より、健康第一です。
重度の脱水症状では、最悪の場合、死に至ることもあります。
たくさん水を飲みすぎたとしても、余分な水分は、尿として排出されるだけです。
夏場やスポーツなど、たくさん汗をかくときほど、積極的な水分摂取を心がけましょう。