昔、一緒に飲んでいた女性から「水口君は、お酒に強そうだね」と言われたことがありました。
驚きでした。
私は、自分で自分を見て、あまりお酒が強そうには見えません。
他人からそう言われるのは意外だったのです。
しかし、少し嬉しくなってしまいました。
どことなく、褒められているような気分になってしまったのです。
「じゃあ、お酒に強いのか見せてやろう!」
お酒に強そうと言われると、ついお酒に手が伸びます。
お酒の量が増え、会話が盛り上がってしまいました。
最終的に、私がピエロ役のようになってしまいました。
振り返って思うと、あのとき私は女性からうまく乗せられていたのかもしれません。
女性にはわかりにくい感覚かもしれませんが、男性には褒め言葉に感じます。
「お酒に強そう」というの言葉を「強いお酒にも耐えられるたくましい肉体ですね。頼りになりそうです」と解釈します。
それとなく、褒められているような気になるのです。
逆に「お酒に弱そうですね」と言うと、男性は少し落ち込みます。
「何だか弱そう。あなたは頼りなさそう」
人間性を否定されているような気になるからです。
男性をおだてるなら、相手がどんな人だろうと「お酒に強そう」と言いましょう。
見た目からしてお酒に弱そうでも「お酒が苦手そうだけど、実は強そう」とうまく話を方向転換させればいいのです。
男性の機嫌はよくなり、お酒の場がさらに盛り上がるに違いありません。
モテる女性は、男性に対して「お酒が強そう」と言うのが、決まり文句なのです。