「後で資料を見ておいてください」
ときどきプレゼンの途中で、省略した言い方をする人がいます。
資料に細かい説明を載せすぎて、説明する時間がない場合によく見られます。
説明する時間がなくて、ざっと流したくなる気持ちはわかります。
しかし、こういう言い方をされると、聞き手としてはため息をついてしまいます。
中途半端な印象を受け、何か損をしたような気持ちにさせます。
「後で資料を見ておいてください」という説明のあったプレゼンで、感動することはありません。
発表を省略すれば、感動も何もないのです。
便利な一言ですが、使用は極力避けるようにしましょう。
では「後で資料を見ておいてください」と言いそうな箇所については、どうすればいいのか。
そもそもそういう箇所がないよう、あらかじめ資料からなくすのです。
本番前の資料チェックの際、説明する時間が不足しそうな部分は、最初から削ってかまいません。
中途半端な説明をして聞き手を不快な気持ちにさせるくらいなら、思い切って削ったほうがましです。
もし、契約などの関係で資料に載せなければいけないなら、完全に別紙にまとめるようにしましょう。
別紙として一塊にしたほうが、資料全体としてのまとまりがよくなります。