本を書くのが上手な人は、普段からよく本を読んでいる人です。
心を打つような言葉や表現にたくさん触れているため、いざ自分が書こうとするとき、そうした言葉や表現が浮かびやすくなります。
料理を作るのが上手な人は、普段から一流の料理を口にして、舌を鍛えています。
おいしい料理を作るために、見栄え・食材・調理手法などにたくさん触れているため、質の高いレシピが浮かびやすいのです。
プロのミュージシャンも、普段からよい音楽を聴いているものです。
どのようなメロディーのときに心を動かされるのか。
まず自分が受け身になって感じるからこそ、再現もできるようになります。
表現の発揮の前提は、表現の吸収です。
まず自分が受け身になり、素晴らしい手本にたくさん触れることで、自然とセンスが磨かれたり技術が向上したりするのです。
プレゼンでも、よい手本にたくさん触れることは重要です。
どういう話し方ならわかりやすいのか。
資料は、どのような構成や書き方が見やすいのか。
これは文章による説明だけで伝えるのは難しい。
やはり実際に素晴らしいプレゼンを受講して、自分の肌で感じ取っていただきたいのです。
「なるほど、こうすればいいのか」という感覚だけでもつかめれば、しめたものです。
吸収すれば、後は自分が再現できるようになるのです。