テレビのアナウンサーが、前を向いてニュースの原稿を読み上げます。
不思議と、アナウンサーの言葉には信用できる感じがあります。
やましさや疑いが感じられません。
アナウンサーと知り合いでもなければ直接会ったこともないのに、つい言葉に耳を傾け、言葉を信じてしまうのです。
不思議ですね。
なぜでしょうか。
アナウンサーと視聴者の目が合っているからです。
アナウンサーが前を向いているのは、建前ではないのです。
視聴者と目を合わせるために、真っ正面を向いています。
テレビに映る有名人と会ってもいないのに親密感が湧くのは、視聴者と目が合うからです。
目を合わせるのは、知り合いの第一歩です。
親密さが湧き、自然と言葉も信じてしまうようになります。
目を見ようとしたとき、目を見てくれなかったり視線を外されたりすると「何かやましいことでもあるのかな」と思います。
そのことで、口にする言葉にも信用できなくなるのです。
目が合って話をされたことは、真実味が湧き、印象に残りやすくなります。
プレゼンが始まれば、できるだけ会場にいる全員と目が合うようにしましょう。
一人一人順番に、目を合わせながら発表を進めるのです。
もちろん限界もありますが、可能なかぎりです。
視線が合って話した内容は、心にも残りやすくなります。
参加者全員と目を合わせて話すことができれば、きっといいプレゼンができるに違いありません。