面接官から「何か希望はありますか」と聞かれることがあります。
企業としても、できるだけ応募者の希望を叶えたいと考えます。
応募者の希望が叶えられれば、それだけ長く勤めてもらえることを期待できます。
業務内容・配属・転勤などの参考として、応募者の希望を尋ねることもあるでしょう。
さて、希望を伝えるなら、言い方が大切です。
「開発の仕事しかしたくありません」
「勤務地は、必ず東京にしてください」
「語学に関する仕事でお願いします」
少し言い方を変えるだけで、ずいぶん印象が変わりますね。
もちろん仕方ない事情があるなら、はっきり言わなければいけませんが、一般的な希望の場合は要注意です。
希望とはいえ、命令や強要するような言い方になると、不快な印象を与えます。
社員の業務は本来、企業側が適正や教育を考慮したうえで決めます。
突然転勤を命じられることもあれば、やりたくない仕事を嫌いな人と対応しなければいけないときもあります。
企業では、上からの指示に従うのが基本です。
どんなに応募者が強く希望しても、叶えられるとは限らないのが企業の現実です。
自己都合を最優先にした様子は、扱いにくさを感じ、採用をためらう気持ちが強くなるでしょう。
大切な希望も、言い方が悪ければ、逆効果です。
希望を伝えるなら、低姿勢になった言い方を心がけましょう。
「調整していただければ、助かる」
「調整が可能なら、お願いしたい」
「あくまで希望なのですが、○○は、難しいでしょうか」
相手の気持ちに配慮した言い方のほうが受け入れてもらいやすくなります。