ワインの持ち方は、厳密に決まっています。
あらゆる飲み物の中で、ワインほど注ぎ方・飲み方・持ち方が厳密に決まっている飲み物はありません。
「親指・人差し指・中指の3本で、ワイングラスの足を持つ」
これが正式なワイングラスの持ち方です。
薬指や小指は立てず、自然に揃えるようにします。
逆に、してはいけない持ち方もあります。
グラスの部分に手をつけるような持ち方はしません。
「堅苦しいな。なぜワイングラスの持ち方までそんなに厳密に決まっているのか」
実は、この持ち方には、大切な2つの意味が込められています。
ワインは大変繊細です。
グラス持ち方だけで、味が変わってしまいます。
手の微妙なぬくもりが伝わって、味が変化してしまうからです。
できるだけワインに手のぬくもりが伝わらないよう、足の部分を持つことになっています。
ワイングラスの足を持つことで、ワインの美しい色を目で楽しめます。
目で楽しめ、ワインはより味わい深く感じられることでしょう。
ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナーなのです。