執筆者:水口貴博

ワインの30の基本知識

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ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナー。

ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナー。 | ワインの30の基本知識

ワインの持ち方は、厳密に決まっています。

あらゆる飲み物の中で、ワインほど注ぎ方・飲み方・持ち方が厳密に決まっている飲み物はありません。

「親指・人差し指・中指の3本で、ワイングラスの足を持つ」

これが正式なワイングラスの持ち方です。

薬指や小指は立てず、自然にそろえるようにします。

逆に、してはいけない持ち方もあります。

グラスの部分に手をつけるような持ち方はしません。

「堅苦しいな。なぜワイングラスの持ち方までそんなに厳密に決まっているのか」

実は、この持ち方には、大切な2つの意味が込められています。

(理由1)
ワインの味を損ねないため

ワインは大変繊細です。

グラス持ち方だけで、味が変わってしまいます。

手の微妙なぬくもりが伝わって、味が変化してしまうからです。

できるだけワインに手のぬくもりが伝わらないよう、足の部分を持つことになっています。

(理由2)
ワインの美しい色を目で楽しむため

ワイングラスの足を持つことで、ワインの美しい色を目で楽しめます。

目で楽しめ、ワインはより味わい深く感じられることでしょう。

ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナーなのです。

ワインの基本知識(27)
  • ワインの味を損ねないように、親指・人差し指・中指でワイングラスの足をつかむ。
ワイナリーの見学ツアーに参加すると、ワインへの意識が向上する。

ワインの30の基本知識

  1. 色で分ける、3つのワインの特徴と違い。
    白、赤、ロゼ。
  2. 製法で分ける、4つのワインの特徴と違い。
    スティル、スパークリング、フォーティファイド、フレーバード。
  3. ワインの名前の起源がわかれば、一番アピールしたいポイントがわかる。
  4. なぜ、ワインはたくさん種類があるのか。
  5. ハウスワインは、レストランの実力が反映されている。
  6. 急いでワインを冷やしたいときの3つの方法。
  7. ワインは、作り手のこだわりや情熱が伝わりやすい飲み物。
  8. 酔うためにワインを飲むと、失敗する。
    ワインは味わうために飲む飲み物だ。
  9. ワインは、高価どころか、むしろ安い?
  10. プロに見える、スパークリング・ワインの上手な注ぎ方。
  11. ワインをおいしく飲むためのグラスの注ぎ方。
  12. なぜ、白ワイン用グラスより、赤ワイン用グラスのほうが大きいのか。
  13. ワインを保管するときに気をつけたい3つのタブー。
  14. ワインの「当たり年」「外れ年」の意味とは。
  15. シャンパンは、音を立てずに開けるのがエレガント。
  16. デザートワインの代表「貴腐ワイン」とは。
  17. ロゼの辛口スパークリング・ワインは、どんな料理にも合う万能ワイン。
  18. よいワインショップに見られる5つの特徴。
  19. ワインのコルク上部にあるカビは、品質劣化品と誤解されやすい。
  20. たくさんの種類のワインは、それだけ楽しみが存在するという証し。
  21. ブルゴーニュとボルドーの飲み比べは、ワイン入門コースにうってつけ。
  22. 高級なワインや持ち込みワインは、少し残して帰ると、ソムリエに喜ばれる。
  23. 11月の第3木曜日は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日。
  24. ワインに含まれる酸化防止剤には、意外な効用がある。
  25. フランス産のワインでよく目にする「AOC」とはどういう意味なのか。
  26. 高価な高級ワインを、簡単に飲む方法。
  27. ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナー。
  28. ワイナリーの見学ツアーに参加すると、ワインへの意識が向上する。
  29. プロに匹敵する、ワインのコルクの上手な開け方。
  30. フランスの「セカンドワイン」の意味とは。

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