予算の都合で、ホテル代を削りたい場合があります。
本来は、ホテルの印象で旅の印象も決まるものです。
しかし、人によっては「とにかく安く済ませたい」「寝られればいい」という希望の人もいます。
そこでガイドブックを見ていると、格安の簡易宿泊施設が目にとまります。
私も、何度か格安の簡易宿泊施設に泊まった経験があります。
簡易宿泊施設とはいえ、値段によって、質もさまざまです。
当然ですが、ホテルのような立派な部屋ではありません。
本当に安いところになると、部屋は汚くて狭く、防犯面も頼りないものがあります。
これまでの海外旅行で、私が最も安く泊まったのは台湾旅行へ行ったときの「一泊500円」のところでした。
ガイドブックに載っている最も安いホテルの1つでした。
「どんなところなんだ」と、興味がそそられたのです。
そこまで予算がないわけではありませんでしたが、あまりの安さのため、かえって強い興味を引かれました。
珍しい経験ができれば、HAPPY LIFESTYLEのネタにもなるかなと思いました。
私は、少し変わった人間なのです。
行ってみると、覚悟していたとおりの汚さと狭さでした。
部屋は、たった2畳分の広さ。
あるのは、木でできたベッドと小さな机1つのみ。
部屋の壁は薄い木の板1枚。
鍵は、いつでも誰でも簡単に壊せるような、簡易的なものでした。
テレビ、冷蔵庫、電話、クローゼット、アメニティーなど、そうしたものは一切ありません。
当然、トイレは共同です。
最も驚いたのは、シャワーでした。
なんと、台所でするのです。
台所の蛇口にホースが取り付けられていて、そこからシャワーが出るようになっていました。
ここまでひどいと、かえって感動しました。
「こんな宿泊施設が世の中にはあるのだな」と、逆に強烈な非常識を体験したのです。
これは、私が男性だからできたことです。
もちろん女性には勧められません。
むしろ「行くな」と反対します。
しかし、安さを第一に考え、勇猛果敢な女性なら、そうした格安の宿泊施設を利用しようと考える場合もあることでしょう。
そのとき、1つ助言があります。
必ず「女性専用」の宿泊施設を選ぶことです。
女性専用が必ずしも安全とは限りませんが、男女兼用の宿泊施設よりは、夜中に襲われたりなど防犯面の不安が小さくなるはずです。
予算を下げつつ、ある程度の防犯面を維持することができるでしょう。