猫がカーテンに爪を引っかけて登ろうとする行為を「カーテン登り」といいます。
猫は高い場所が大好きです。
「高いところに登りたい」本能と、カーテンの不思議な肌触りが相まって、鋭い爪を引っかけて登ろうとすることがあります。
しかし、いくら高いところやカーテンが大好きとはいえ、飼い主としては笑えません。
カーテンを爪で引っかかれると、すぐ傷ついてぼろぼろになります。
そこでいくつか対策をご紹介しましょう。
カーテンを引っかくのは「暇だよ」という気持ちが表れていることもあります。
遊び道具が少ないと、暇つぶしのためカーテンを引っかいて遊んでしまいます。
上下に運動できるキャットタワーを買って与えれば、遊んだり安心できたりするスペースを確保できます。
一転してカーテンを引っかくのをやめるようになる場合があります。
金銭的に購入が難しければ、せめてたんすを階段状に並べても効果的です。
そもそもカーテンを爪で引っかけられるのは、爪が伸びている証拠です。
爪を短く研いでおけば、引っかけることができなくなります。
ペットショップに行けば、猫が本能的に嫌がる成分を配合した「忌避剤」が置いてあるはずです。
そのにおいをカーテンにつけておけば、嫌がって自然と近づかなくなるでしょう。
ただし、忌避剤のにおいは、人間にとっても不快に感じることがあります。
その際は、次の対策を検討してみましょう。
カーテンが床近くにまで垂れ下がっているから、猫が手を出しやすくなります。
カーテンを、猫の手が届かない高さまで丈を短くすればいい。
猫としてもカーテンの丈が高くなった分、窓越しに外を眺めやすくなり、暇つぶしをしやすくなるでしょう。
もちろんカーテンを短くした分、光が漏れやすくなり、部屋の足元をのぞかれやすくなる欠点もあります。
そういう場合は、さらに次の対策へと進んでください。
つるつるしたカーテンに買い換えるのも、1つの手です。
引っかけられなければ、爪を立てられなくなるはずです。
また布製のカーテンの外側にナイロン製のようなカーテンをさらに重ね合わせるのも、いい方法です。
これなら爪を立てられず、においもなく、遮光効果も抜群です。