猫を飼っている家は、一般的に普通の家より掃除機をかけることも多いはずです。
猫は抜け毛が多いからです。
抜け毛のため部屋が汚れやすくなりますし、ペットを飼っているからこそダニ・ノミ・シラミなども心配です。
気を配り、自然と掃除機をかける回数が多くなります。
掃除機も、吸引力が強力な特別なものを購入している家庭も多いのではないでしょうか。
そんな掃除機ですが、大きな音に慣れていない猫なら、ひどく驚いたリアクションを見せるはずです。
猫は人より体は小さいですが、耳の聴覚は人よりはるかに発達しています。
人の場合は20キロヘルツの高音を聞き分けるのが限界ですが、猫の場合は80キロヘルツの領域まで聞き分けられます。
そうした敏感な耳を持っているため、掃除機など、人間には聞こえない小さな音まで聞こえ、うるさく感じているでしょう。
そもそも警戒心も強いため、小さな音にも驚きの反応を見せます。
驚いた後、猫の震えが止まらなければ、やはり専門の獣医師に見てもらうといいでしょう。
しかし、単に驚いたリアクションを取るくらいなら、それほど深く気にする必要はありません。
また驚くからとはいえ、掃除機の使用を控える必要もありません。
むしろ猫を飼っていると、抜け毛のため普通の家より汚れやすくなりますから、こまめに掃除機をかける必要があります。
部屋の清潔感を保つよう、こまめな掃除はむしろおすすめです。
しかし、掃除機をかけるのはいいですが、次の2つの注意ポイントに気をつけておきましょう。
やはり大きな音がする掃除機がいきなり動き出せば、人間でもひどく驚きます。
猫の耳元でいきなり掃除機をかけるのは控え、猫との距離を少し離した状態で、掃除機を使えばいいでしょう。
掃除機をかけるときは、部屋のドアを開けたままにしておきましょう。
猫の逃げ道をきちんと確保するためです。
たとえ掃除機の音に驚いたとしても、静かなところへさっと逃げてくれるはずです。
この2つのポイントに注意していれば、飼い主は平然とした表情で掃除機をかけていればOKです。
それを何度も繰り返しているうちに、猫はだんだん音に慣れます。
「おや。大きな音はするけれど、怖くも危なくもないぞ」
猫は驚いたリアクションが小さくなっていくはずです。
これは掃除機だけでなく、ドライヤーでもテレビでも同じです。
できるだけ驚かせない心がけや逃げ道の確保などを心がけて、使いましょう。