子どもに勉強を教えるのは、知識からではありません。
子どもにいきなり理科の教科書を与えて「読みなさい」と言ってみましょう。
おそらく素直に読んでくれないでしょう。
理科の教科書を開いた。
「磁石にはN極とS極がある。N極とS極は引き付け合う。N極同士やS極同士は反発する」
「だから何?」と思ってしまい、興味が続きません。
知識から教えてしまうと、挫折する可能性が高くなります。
そもそも興味がないので、読みたい気持ちもわきません。
学校の勉強がつまらなく感じてしまうのは、ただ知識から教えてしまっているからです。
知識だけを与えても、無味乾燥です。
そこに「楽しさ」があるかどうかです。
勉強は、楽しさから教えるのがコツです。
楽しさから教えると「もっと知りたい」という気持ちになります。
自分から勉強しようという気になります。
たとえば、磁石の特徴を教えるには、まず磁石を買って子どもに触らせればいい。
すると、目に見えない力で引き付け合ったり反発し合ったりする不思議な力に、興味や好奇心を抱きます。
「何か目に見えない力を感じるぞ。不思議だ。面白いな。なぜこうなるのだろうか」
子どもが興味を持てば、自分から磁石について学ぼうとする姿勢へと変わります。
そういうときは、勉強したことも頭に入りやすいし、忘れにくくなります。
しかも、勉強して仕組みがわかればもっと面白くなります。
「もっともっと勉強したい!」という拍車がかかるようになります。
こうして勉強に好循環が生まれていきます。
国語の勉強、英語の勉強も、何でもそうです。
勉強は、まず楽しさから教えること。
楽しさは、まず「体感させること」が大切です。
自分から勉強したい気持ちになり、親に言われなくても自分から勉強するようになります。