クッピーと一緒に散歩をしていると、面白い発見がたくさんあります。
その発見のほとんどは、私ではなく、クッピーが見つけてくれます。
普段歩き慣れている道ですから、私のほうが詳しい道のはず。
しかし、どんなに歩き慣れている道でも、クッピーにはかないません。
犬の臭覚は、人の100万倍といわれます。
敏感、かつ正確です。
私には単なる道に見えても、鋭い臭覚を持つ犬には、また違った光景に見えるのでしょう。
ある日、野道を普通に歩いていたときのことです。
私の場合は、普段歩き慣れているので、普通に歩いてそれで終わりです。
しかし、クッピーの場合は、くんくんと何かにおいを嗅ぎながら歩きます。
少し歩いては立ち止まって、また歩き始めれば立ち止まります。
特によく立ち止まるポイントは、きれいな花が咲いていたときです。
私なら気づかず素通りしてしまいそうですが、クッピーは確実に立ち止まってにおいを嗅ぎます。
そんなとき「おや、こんなところに花が咲いていたのか」と私まで気づかされます。
歩き始めると、また立ち止まりました。
今度はなんだろうと思ってみてみると、人間がポイ捨てしたごみでした。
「こんなところにごみを捨てるなんてひどいなあ」
自然を汚しつつある人間の悪行を反省する機会になります。
またあるとき、何かをかぎ分けたように立ち止まります。
私は何もにおわないですが、クッピーは何かを感じ取っているのでしょう。
「何をにおっているのかな」と思ってよく見てみると、なんとお金が落ちていたりします。
変な話ですが、クッピーと一緒に歩いていると、お金持ちになれそうです。
私たち人間は、そこまで道端を見て歩くことはありません。
しかし、視点が低くて、鋭い臭覚を持っている犬の場合は、いろいろな発見ができるのです。