私の愛媛の実家では、かなり過疎化が進んでいる地域です。
若い人よりご老人のほうが多い土地です。
70歳や80歳にもなるご老人が、ペットの犬と一緒に散歩をしている光景を頻繁に目にします。
70や80といえば、かなり足腰も弱ってきている年齢です。
年齢も年齢ですから、もちろん歩くスピードはゆっくりですが、足取りはしっかりしています。
実際、杖をつきながら歩いている人はいません。
これはすごいことです。
元気だから犬と散歩をするのではなく、犬と散歩をしているから元気になります。
犬を飼っているのは、子どもの面倒を見ているのと同じです。
食事を与えなければいけない。
しかし、犬がたくさん食べているところを見て、自分も食べることに欲が出てきます。
犬を飼っていると、散歩をしなければならない。
しかし、散歩をするから足腰がしっかりしてきます。
犬を飼っていると、しつけをしなければなりません。
誰かを世話しようとすることで、自分がしっかりできます。
育てるのは大変ですが、その適度なストレスは、老化を防ぐ役割を果たしています。
ペットにも喜怒哀楽があります。
嬉しいときにはしっぽを左右に大きく振ったり、悲しいときにはクンクンと泣いたりします。
情にあふれる毎日になるでしょう。
犬を飼っていることで、考えたり気をつけたり感じたりすることが多くなり、脳が活性化されます。
ペットを飼っているとぼけにくくなります。
体力的にも気持ち的にも、ペットと一緒にいると若返るのです。