「もう嫌だ。別れたい!」
そういうときに、いきなり離婚に踏み切るのはよくありません。
夫婦生活なら、すれ違いはあります。
パートナーの身勝手な行動に、腹が立つことがあります。
そういうとき、気の早い人は、いきなり離婚と考えます。
いつもそばにいるほど、相手の価値がなかなかわかりにくいです。
毎日一緒にいる夫婦生活では、一緒にいる時間が長いがゆえにお互いの価値観を見失ってしまいがちです。
すべてが当たり前と感じてしまう。
相手のしていることが目障りに感じてしまい始めると、少し休憩も必要です。
その休憩こそ「別居」です。
少し大胆な方法ではありますが、仕方ないときには有効な手段の1つです。
別居とは、いわば、疑似的な離婚です。
別居を、悪いことだと考えないでください。
まだ離婚届を提出しているわけではありません。
お互いの価値を見直すための「人生の休憩」と考えます。
お互いに少し距離を離してみましょう。
別居をすると、1人で静かに考える時間ができます。
パートナーがいなくなったときに、さまざまな不足を感じることでしょう。
1人で生活をすべてやりくりしようとするときの不便さが出てきます。
離婚するということは、生活のすべてを1人で全部やりくりしなければならないということです。
仕事でお金を稼いで、食事・掃除・洗濯・子どもがいれば子育てです。
そういうとき、自分の力不足を感じると同時に、今まで支えてくれていたパートナーの存在の大きさに気づくことでしょう。
寂しい気持ちになり、大きな心の支えになっていたことも気づくきっかけになります。
客観的になれ、お互いの価値観を見直す機会になります。
別居は、離婚してしまったかのような疑似的な状況を作り出せます。
お互いの存在価値を再認識する機会になり、夫婦関係が好転する突破口になる可能性が大きいのです。