口喧嘩はいいのです。
もちろん暴言や暴力はよくありませんが、普通の口喧嘩なら悪くありません。
普通の口喧嘩は、立派な話し合いです。
口喧嘩を通して、本音を確認できます。
正直な意見を言い合うことで、お互いの理解を促せます。
過度のヒートアップには注意が必要ですが、きちんと言いたいことを言えるのは好ましい状況です。
きちんと仲直りさえできれば、口喧嘩をする前より仲良くなっているでしょう。
「喧嘩するほど仲がいい」という言葉があるように、表向きは喧嘩に見えても、実際は仲がいい証拠なのです。
問題なのは「無言の我慢」です。
不平不満があるにもかかわらず、無言で我慢する。
言いたいことがあるにもかかわらず、何も言わずに耐える。
ストレスがあるにもかかわらず、曖昧にごまかして沈黙を貫く。
これは危険です。
無言の我慢は、どんどんストレスが蓄積されています。
息抜きもガス抜きもない状態なら、心の風船はどんどん大きくなっていく一方。
一つ一つの不平不満は小さくても、積み重なると大きくなります。
どんなに心の広い人間でも、器の大きさには限界があります。
限界に達して、大爆発を起こしたときが怖い。
単なる口喧嘩だけで終わらず、理性と自制心を失った大喧嘩になるでしょう。
限界に達したときの大喧嘩では、悲劇的な結末を迎える可能性があるのです。
口喧嘩より、無言の我慢のほうが怖い。
時には感情を押し殺すことも大切ですが、どこかのタイミングできちんと伝えたほうがいい。
不平不満をためすぎないことです。
少しずつ相手に伝えていくことで、お互いの適度な距離感がつかめます。