「口喧嘩」には悪い印象があります。
激しい言葉で言い争い、ぴりぴりしていた雰囲気に包まれます。
今にも暴力に発展しそうな雰囲気があって、一触即発の様子があります。
口喧嘩に悪い印象があって、普段から避けたり我慢したりしている人も多いでしょう。
「口喧嘩は悪いこと」「口喧嘩をしてはいけない」と思っている人もいるでしょう。
しかし、ここに誤解があります。
たしかに口喧嘩は、よいことではありません。
だからといって、悪いことというわけでもありません。
「口喧嘩」という呼び方がよくありません。
悪いことをしているような響きがあって、ネガティブな印象が伴います。
口喧嘩は、本格的な喧嘩ではありません。
言葉による軽い言い争いにすぎません。
口喧嘩の表現を変えましょう。
「口喧嘩」を「本音のぶつけ合い」と言い換えてください。
同じことですが、印象が大きく変わるはずです。
結局のところ口喧嘩とは、本音のぶつけ合いです。
今まで言いたかったことを、ストレートに言うだけです。
口喧嘩もコミュニケーションです。
自分が思っているだけでは、きちんと伝わりません。
言葉ではっきり表現しないと伝わらないこともあります。
口喧嘩を通して相手の本音を知ることができ、あなたの本音も相手に伝わります。
人間関係を深めたければ、たまには口喧嘩も悪くありません。
友人ともっと親しくなりたいなら、口喧嘩は悪くありません。
お互いが本音をぶつけ合うことで、2人の関係を深めるきっかけになります。
口喧嘩によって本音をさらけ出し、きちんと仲直りさえできれば、以前より親しい関係に発展できます。
夫婦間でも、口喧嘩はあっていいことです。
普段から口喧嘩をしている夫婦は、意外と離婚しません。
口喧嘩のたびに、お互いの本音がわかって軌道修正ができるため、喧嘩をしつつも仲はいいのです。
本当に注意したいのは、口喧嘩を我慢している人間関係です。
「口喧嘩を絶対してはいけない」と我慢を続けていると、なかなか本音を伝えることができません。
我慢に我慢を重ねることになり、大きなストレスがたまります。
あるとき限界に達して大爆発を起こすのです。
大爆発を起こすくらいなら、普段から少しずつ吐き出しておくほうがいい。
口喧嘩ができるのは、仲のいい証拠です。
普段から本音のぶつけ合いができていれば、最悪の事態は避けられます。
口喧嘩をするなら、大切な約束事があります。
「暴力は振るわない」というルールです。
どれだけ口喧嘩がヒートアップしても、暴力だけは禁止です。
暴力は、どんな状況でも許されません。
暴力を振るったら、傷害事件に発展します。
取り返しのつかないことになる可能性もゼロではありません。
口喧嘩をするのはいいですが「暴力を振るわない」というルールだけは、必ず守るようにしてください。