大人になってから大失敗をする人に、よくあるケースがあります。
それは、若いころ遊んでこなかった人です。
大人になってからうまい話に騙されて四苦八苦するのは、若いころ遊んでこなかった人です。
大人になってから夜のお店にはまって散財してしまうのは、若いころ遊んでこなかった人です。
大人になってからギャンブルにのめり込んで借金を作ってしまうのも、若いころ遊んでこなかった人です。
若いうちに遊んでこなかったので、社会に対する免疫力がついていないのです。
お金・異性・社会に対して、警戒意識とリスク管理が不十分になっています。
本来、若いときほど遊びに旺盛です。
若いころに遊んでこなかったなら、本来身につけるべき免疫力が身についていない状態です。
学校の勉強ばかりしていて、遊ぶ機会がありませんでした。
免疫力がないので、自分を抑止することができない。
社会の裏事情を知らないため、営業による美辞麗句をそのまま信じてしまいます。
どんどん深みにはまってしまい、大きな失敗に至るのです。
免疫力をつけるには、実際に遊びを通してたくさんの失敗をして、痛みを経験しておくしかありません。
苦しくてつらくても、勉強の一環です。
それが、若いころの遊びです。
失敗をゼロにするのではありません。
若いうちに遊びを通して小さな失敗をたくさん経験しておきましょう。
若いうちなら、遊びで失敗しても、小さなダメージで済みます。
交際で失敗しても、落ち込んで涙を流す程度で済むでしょう。
お金の使い方で失敗しても、小さな金額で済むでしょう。
つらい経験も、青春の思い出になります。
若いうちに苦労しておくほうが、強く成長できるため、大人になってから苦労が減ります。
「遊び」という響きのためでしょうか。
遊びは、勉強と逆の印象を持つかもしれませんが、誤解です。
若いころの遊びは、れっきとした社会勉強です。
若いころに遊んでおけば、さまざまな経験が積めると同時に勉強もできます。
負けることや失敗することに対して耐性が身につき、精神的に強くなります。
若いころにお金や借金で失敗しておけば、お金の勉強ができます。
若いころに旅行やレジャーを楽しんでおけば、冒険に対して免疫ができます。
若いころにデートや交際を楽しんでおけば、異性に対して免疫ができます。
それらはすべて将来のためになります。
真面目なのはいいですが、真面目すぎるのはよくありません。
真面目に生きるのはいいですが、遊びもしっかり楽しんでおきましょう。
小さな失敗や間違いによって、痛い目に遭っておきましょう。
自分の未熟と無分別に気づき、悔しがっておきましょう。
小さな失敗をして泣いておきましょう。
学校の勉強も大切ですが、遊びも大切な勉強です。
将来失敗しないための、大事な保険なのです。