執筆者:水口貴博

参考書の賢い選び方と使い方

19

コピーをして抜き出せば、よく覚えられる。

コピーをして抜き出せば、よく覚えられる。 | 参考書の賢い選び方と使い方

高校2年のころ、教室は2階にありました。

1階には文具店があり、コピー機も置いていました。

近場ということもあり、そこに置いてあるコピー機はよく使っていました。

毎日使っていたような気がします。

初めは、コピーのほうが持ち運びに便利だろうなと思い、軽い気持ちで使っていました。

参考書の1ページを抜き出してコピーして、電車の中や休み時間など、時間のあるときに見返していました。

すると、思わぬ効果があることに気づきました。

なぜかコピーしたページに限って、いつもより頭に入ることに気づきました。

コピーを取るだけですから、参考書に書いている内容と違いはありません。

しかし、コピーで抜き出すことで、抜き出した部分に対して集中が向きやすくなり、頭に入りやすくなります。

虫メガネで太陽の光を集めているようなイメージです。

「覚えよう! 理解しよう!」とする集中力が、抜き出したページに集まるため、強い力を発揮します。

コピーを取ると、持ち運びが便利になります。

紙1枚ですから、折りたたんでポケットにも入れられますし、重いと感じることもありません。

通学中の電車の中、ささいな待ち時間、お風呂やトイレという場所への持ち運びが可能になり、復習回数が自然と増えます。

汚れたりしわしわになったりすれば、またコピーをすればいい。

そうした心理も働き、結果としてよく頭に入るのでした。

参考書の賢い選び方と使い方(19)
  • 覚えたい1ページは、コピーして抜き出す。
試験範囲を網羅した長期用の参考書。
理解を重視した短期用の参考書。

参考書の賢い選び方と使い方

  1. わかりやすい参考書は、優れた教師に匹敵する。
  2. 参考書があれば、授業を受ける時間と場所が自由になる。
  3. 参考書を選ぶときに必ず押さえておきたい、2つのポイント。
  4. ロングセラーは、おおむね当たりと考えていい。
  5. 本のカバーは、集中力を奪う。
  6. 本当に集中すれば、周りの様子は気にならなくなる。
  7. 参考書の浮気をしない人が、受験で合格を勝ち取る。
  8. 入門書レベルは、易しいものを選ぼう。
  9. 易しい入門書から始める真の理由とは、潜在意識をプラスに変えるため。
  10. 理解が難しい感情や雰囲気は、漫画を活用すればいい。
  11. 参考書に不明点があれば、買い換えるのではなく、わかる人に聞く。
  12. 本当に使える参考書は、2冊買ってもいい。
  13. 解説のない問題集には、落とし穴がある。
  14. 参考書をきれいに使っているうちは、まだ本当に生かしきれていない。
  15. なんとなく意味がわかる単語こそ、実は注意が必要。
  16. 教科書が主役。
    参考書は脇役。
  17. 理解できない原因は、あなたにあるのではなく、説明する側にある。
  18. 自分が「重要だ」と感じる部分は、必ずしも重要とは限らない。
  19. コピーをして抜き出せば、よく覚えられる。
  20. 試験範囲を網羅した長期用の参考書。
    理解を重視した短期用の参考書。
  21. 受験は競争だ。
    電子辞書でスピードに差をつけろ。
  22. 分量の多すぎる参考書は、挫折しやすくなる。
  23. 志望校に合格した人が使っていた参考書を使う。
  24. インターネット書店の書評を最大限に活用せよ。
  25. 参考書選びに失敗するのも、勉強の1つ。
  26. ちょっと難しいと感じるくらいがちょうどいい。
  27. 頭のいい人が合格するのではなく、精神的に強い人が合格する。
  28. 参考書の著者は、説明のプロ。
    上手な言葉を借りて、ほかの人に説明してみる。
  29. 向上心のない人と距離を置く。
    向上心のある人と深く付き合う。
  30. 「著者に対する信頼関係」ができれば、参考書への信頼も強くなる。

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