就職活動で、よく耳にする言葉があります。
「私は、何をやりたいのかがわからない」
たしかに仕事を決めるということは、人生の中では大きな出来事です。
一言で仕事をするとはいえ、やりたいことがわからないのでは、探しようがありません。
私の学生時代も、ただ勉強をするだけで、具体的にどんな仕事をしたいのかなんて、そのときはわかりませんでした。
人生の迷子になっていたのです。
道がわからなくなって迷子になり、警察がやってくることがあっても、人生の迷子で警察がくることはありません。
自分の力で何とかしなければいけないので、余計に大きなことなのです。
そうしたとき、自分の夢を見つける、とっておきの方法があります。
「好きなことをすること」です。
夢を実現するためには「集中力」と「根気」が必要です。
そのため最近は、自己啓発の本やセミナーなどがはやっています。
「集中力をつけるために」とか「もっと強く生きるために」といった内容の本やセミナーです。
実際に、集中力と根気をつけることは、簡単です。
好きなことをするだけでいいのです。
好きなことには、最初から「集中力」と「根気」が備わっています。
好きなことだから「集中」してしまうし、できないところが出てきても「根気」で切り抜けてしまいます。
好きなことをしていると、どんどんその好きなことが得意になります。
得意になると、もっと好きになり、もっと突き詰めたくなります。
それが俗に言う「夢を追いかける」ということです。
実際のところ、本人は夢を追いかけていることに気づいていないことが多いです。
他人に言われて、初めて気づくくらいです。
私の妹は、今、管理栄養士になるために就職活動をしています。
そういえば、妹は、小さいころから料理が大好きなようでした。
母が料理をしているところを見て、興味を持ち、真似をしながら学んできました。
台所にはいつの間にか「お料理の簡単レシピ」といった本が並ぶようになり、週末にはよくお菓子を作っていました。
料理をしている妹は集中していて、わからないところがあれば人に聞いたり、本で調べたりしていました。
そんな妹が、今では管理栄養士を目指しているのです。
妹は気づいていないようですが、今、妹は夢を追いかけています。
自分の好きなことで誰かの役に立てればいいなと思って、一生懸命になっているのです。
夢を見つけるためには、何も特別なことをする必要はありません。
好きなことをするだけでいいのです。
好きなことを続けていると、いつの間にか夢ができていて、いつの間にか夢に向かっているのです。