やりたいことをやろうとすると、必ずどこかでリスクが発生します。
「出る杭は打たれる」という文化の日本では、特にそうです。
日本では「みんなと同じ」ということが美徳とされています。
本当にやりたいことをやろうと思ったら、必ずどこかで、普通の人から脱線します。
私の友人に有名人になりたい人がいます。
タレントになり、モテモテになりたいというのです。
だからとはいえ、自分のプライベートも持ちたいし、自分の時間も持ちたい、普通に街を歩きたいとも言います。
それは、無理です。
少なくとも本当に有名になったら、街を歩くことが本当にできなくなります。
町で、注目を集めずに歩けるのでは、有名ではないということです。
自分の夢を叶えるために、やりたいことをやるためには、どこかで「失うことがある」ということを覚悟することが必要です。
とはいえ、本当は自分にとってなにより大切な夢がたった1つあれば、後の残りは大したことだとは思わなくなります。
自分にとってかけがえのない夢、手に入れたい夢が、たった1つあれば、それだけで「生きる原動力」になるのです。
お笑い芸人にとって生きる原動力は「みんなに笑って元気になってもらう」という、それだけです。
お笑い芸人には、笑われることが、なによりの喜びであります。
もちろんお笑いのためにネタを考え、テレビ出演があったり、ゲストで呼ばれたりと忙しくなるでしょう。
そのため、映画を見る時間が持てなかったり、旅行に行くことが少なくなったりしても、芸人さんたちは特に不満はないのです。
「笑われることこそが、自分の人生すべて」
その夢1つに、なにより貴い価値を置けば、後のことはなくても生きていけるのです。