ゾロアスター教徒出身の哲学者、メヘル・バーバーは言いました。
「速く働く心は病んでいる。ゆっくり働く心は健全である。不動の心は神聖である」
心と気持ちの関係を、見事に言い表した金言です。
私たちがいらいらしているときには、決まって心が速く動いています。
また、心が速く動いているときこそ、いらいらしてしまいます。
逆に落ち着いているときには、心はゆっくり動いています。
また、心がゆっくり動いているからこそ、落ち着けます
心と気持ちは、連動しています。
あなたにも、その心当たりがありませんか。
瞑想は、何のためにあるのでしょうか。
それは速く動く心を、本来の穏やかさに戻すためにあります。
忙しく振り回される社会の中で生活していると、スピードに乗せられがちです。
親も先生もみんな「速く速く」と急がせます。
仕事でも勉強でもスピードが要求され、油断をするとすぐ差ができてしまいます。
差ができると、つい焦る気持ちが強くなり「もっと速くしなければ」と余裕がなくなり、いらいらする。
そういうときこそ、目をつぶって深呼吸をしましょう。
ほんのわずかな時間ではありますが、想像以上の効果があります。
心を落ち着かせることで、気持ちまで落ち着かせます。
焦ったときに急ぐのではありません。
焦ったときこそ、速く動く心をゆっくりさせることが必要なのです。