執筆者:水口貴博

ゆっくり豊かな暮らしのすすめ

17

速く働く心は病んでいる。ゆっくり働く心は健全である。不動の心は神聖である。

速く働く心は病んでいる。ゆっくり働く心は健全である。不動の心は神聖である。 | ゆっくり豊かな暮らしのすすめ

ゾロアスター教徒出身の哲学者、メヘル・バーバーは言いました。

「速く働く心は病んでいる。ゆっくり働く心は健全である。不動の心は神聖である」

心と気持ちの関係を、見事に言い表した金言です。

私たちがいらいらしているときには、決まって心が速く動いています。

また、心が速く動いているときこそ、いらいらしてしまいます。

逆に落ち着いているときには、心はゆっくり動いています。

また、心がゆっくり動いているからこそ、落ち着けます

心と気持ちは、連動しています。

あなたにも、その心当たりがありませんか。

瞑想めいそうは、何のためにあるのでしょうか。

それは速く動く心を、本来の穏やかさに戻すためにあります。

忙しく振り回される社会の中で生活していると、スピードに乗せられがちです。

親も先生もみんな「速く速く」と急がせます。

仕事でも勉強でもスピードが要求され、油断をするとすぐ差ができてしまいます。

差ができると、つい焦る気持ちが強くなり「もっと速くしなければ」と余裕がなくなり、いらいらする。

そういうときこそ、目をつぶって深呼吸をしましょう。

ほんのわずかな時間ではありますが、想像以上の効果があります。

心を落ち着かせることで、気持ちまで落ち着かせます。

焦ったときに急ぐのではありません。

焦ったときこそ、速く動く心をゆっくりさせることが必要なのです。

ゆっくり豊かな暮らしのすすめ(17)
  • 焦っているときこそ、心を落ち着かせる。
私たちが最終的に目指すべきは「不動の心」。

ゆっくり豊かな暮らしのすすめ

  1. ゆっくりだからこそ、見えるものがある。
  2. スローライフの真意とは、心を充実させること。
  3. スローとだらだらは、別である。
  4. 早歩きをやめる。
  5. 階段を、1段飛ばしで上がらない。
  6. 1日中、読書を楽しむ日を作る。
  7. 即答は、思わぬ失言を招く。
  8. スローになると、優しい気持ちがよみがえってくる。
  9. 現在は、これまでの過去の「結果」。
    現在は、これからやってくる未来の「原因」。
  10. たくさんの作品を楽しむより、1つの作品を何度も楽しむ。
  11. 世界的にヒットしているシリーズ作品には、大作が多い。
  12. 食事をすればいいと言うわけではない。
    作るところから食事を味わう。
  13. 精神と呼吸は、深いところではつながっている。
  14. 本来、水はおいしい。
  15. 人生のステージに応じて、住む場所を変える。
  16. よく噛んで、よく味わい、健康になる。
  17. 速く働く心は病んでいる。
    ゆっくり働く心は健全である。
    不動の心は神聖である。
  18. 私たちが最終的に目指すべきは「不動の心」。
  19. 電車の窓から、外の景色を楽しむ。
  20. 疲れたから休憩ではなく、疲れる前に休憩する。
  21. いい物品と長い年月を共にして、愛着を根づかせる。
  22. 使う頻度や使用時間の長さから考えれば、寝具は最もお金をかけるべき。
  23. ファストフードやジャンクフードを、食べない。
  24. ゆっくり1つずつ確実に行動することで、ミスが減り速くなる。
  25. 遠くを見ていると、生き方は安定する。
  26. 植物の成長は、時間がかかるからこそいい。
  27. ちびちびと食べれば、長く味を楽しめる。
  28. なぜデパートの地下の食品売り場には、時計がないのか。
  29. 値札を見ないで、買い物をする。
  30. 自然の音こそ、一番のヒーリングミュージック。

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