私は、子どもを見れば、親がどんな人なのかだいたいわかります。
難しいことではありません。
あなたにも、できるはずです。
いつも笑顔でやんちゃな子どもは、親も明るい表情で接しているに違いありません。
いつも笑顔でやんちゃなことを許容する親であり、その親の思想・考え・態度は、見事に子どもへと伝わります。
逆に、いつも硬い表情の子どもは、親も硬い表情をしているに違いありません。
教育に厳しい親で、笑顔でやんちゃなことを許容せず、間違いや失敗をしたときには激怒する親なのでしょう。
子どもは少なからず、親の顔色をうかがっています。
親が考えていることは表情として表れ、表れた親の表情を見て、子どももどんな表情をしていいのか真似をします。
子どもの表情を見れば、親がどんな表情で、どんなことを考えて、どんな教育をしているのか、おおよそ見当がついてしまいます。
親の表情は、完全に子どもにも移ります。
この法則は、見事に一致します。
それは職場のチームにおいても同じです。
上司の表情は、恐ろしいほど部下に移ります。
部下に対して厳しい上司は、そういうことを考えているので、いつも険しい顔をしています。
暗い表情をしているので、部下はいつも「上司から叱られるのではないか」とびくびく怯え、部下の表情も硬くなります。
上司に悲しくも勇ましい様子が漂っていてはいけません。
部下の表情まで悪くなり、チーム全体に漂う雰囲気が悪くなるからです。
やはり、ぱっと明るい笑顔になることです。
間違いや失敗があっても、笑い飛ばすくらいのおおらかな気持ちを持つことです。
上司の表情がよくなれば、必ず部下の表情もよくなり、チーム全体の雰囲気がよくなります。
そういう上司のもとで育っているので、部下も伸び伸びと仕事ができます。
部下に「明るくなれ」という前に、上司こそ、明るくなることが大切なのです。