本当に素晴らしい上司とは、同じことを何度でも言える上司のことです。
部下に教育をしていると、物覚えが悪い部下にあたることがあります。
そんなとき「さっき言っただろう!」「物覚えが悪いな!」と頭ごなしに叱りたくなりますが、ぐっとこらえます。
同じ指導を、部下が理解できるまで、何度でも繰り返します。
10回や20回は当たり前。
これを100回でも同じ繰り返しができるのが、人望のある上司になる条件です。
100回説明をして物覚えが悪くても、101回目を言います。
一生懸命に粘り強く説明してくれる上司に、部下は感謝と尊敬の念を抱きます。
一方で上司はこれを「自分が素晴らしい親になるために神様から与えられた試練だ」と受け止めることです。
あなたが初めての子育てに失敗しないように、今から予行練習ができます。
物覚えが悪い部下くらいで怒鳴るようでは、子育てはとうていできません。
立派な親になるための練習を、早い段階から職場でできていると思えばいい。
物覚えが悪い部下に何度でも教えられる上司は、必ず素晴らしい親になれるに違いありません。
物覚えの悪い子どもに、何度でも教える姿勢があると、素晴らしい親にもなれます。
何度でも同じ説明ができる上司は、必ず素晴らしい上司になれると同時に、素晴らしい親にもなれるのです。