お金の使い方が上手になってくると、お金のことだけでなく、時間のことまで考えられるようになります。
どういうことかというと、時間もお金になるということです。
たとえば、食費を節約するために、自炊をするとします。
節約のためにする、よく聞く話です。
朝の1時間を使って、ご飯を炊いて、料理して、朝ご飯を食べます。
夕食も、同じです。
さすがに昼は仕事がありますから、コンビニで済ますとしましょう。
朝と夜で、自炊のために2時間を必要とします。
自炊する分、時間はかかりますが、節約効果は大ですね。
その結果、1日に食費が1,000円節約できるとします。
単純に1カ月続ければ、30,000円になります。
素晴らしい節約ですね。
しかし、です。
朝をコンビニでさっと済ませ、時間に余裕ができ、1日の仕事を2時間増やしたとします。
時給が1,000円とすれば、1日2時間で2,000円を余分に稼げます。
単純に1カ月続ければ、60,000円になります。
おや、節約のために自炊するより、しないほうが稼ぎはよくなってしまいます。
もちろん実際は、食事する内容・金額・健康状態まで考慮する必要があるので、こうも単純な話ではありません。
しかし、1つの例としては、参考になるのではないでしょうか。
私の場合、節約のために……実は自炊をしていません。
「節約のために自炊」が決まり文句ですが、食事をする時間に勉強をしたり、仕事をしたりするほうが、稼ぎが増えてしまうのです。
節約のために自炊という常識を覆すようですが、事実として存在するのです。