執筆者:水口貴博

数字のトリックを見破る30の方法

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節約のために、自炊が一番とは限らない。

節約のために、自炊が一番とは限らない。 | 数字のトリックを見破る30の方法

お金の使い方が上手になってくると、お金のことだけでなく、時間のことまで考えられるようになります。

どういうことかというと、時間もお金になるということです。

たとえば、食費を節約するために、自炊をするとします。

節約のためにする、よく聞く話です。

朝の1時間を使って、ご飯を炊いて、料理して、朝ご飯を食べます。

夕食も、同じです。

さすがに昼は仕事がありますから、コンビニで済ますとしましょう。

朝と夜で、自炊のために2時間を必要とします。

自炊する分、時間はかかりますが、節約効果は大ですね。

その結果、1日に食費が1,000円節約できるとします。

単純に1カ月続ければ、30,000円になります。

素晴らしい節約ですね。

しかし、です。

朝をコンビニでさっと済ませ、時間に余裕ができ、1日の仕事を2時間増やしたとします。

時給が1,000円とすれば、1日2時間で2,000円を余分に稼げます。

単純に1カ月続ければ、60,000円になります。

おや、節約のために自炊するより、しないほうが稼ぎはよくなってしまいます。

もちろん実際は、食事する内容・金額・健康状態まで考慮する必要があるので、こうも単純な話ではありません。

しかし、1つの例としては、参考になるのではないでしょうか。

私の場合、節約のために……実は自炊をしていません。

「節約のために自炊」が決まり文句ですが、食事をする時間に勉強をしたり、仕事をしたりするほうが、稼ぎが増えてしまうのです。

節約のために自炊という常識を覆すようですが、事実として存在するのです。

数字のトリックを見破る方法(22)
  • 自炊しないときの利益を、計算してみる。
購入後の維持費の計算を、忘れていませんか。

数字のトリックを見破る30の方法

  1. 数字のトリックに騙されるな。
  2. 安くなったのではない。
    初めからその価格なのだ。
  3. 4桁と3桁の違いに、騙されない。
  4. 賢い消費者は、値段を四捨五入して考える。
  5. わざと期間を書かない期間限定サービス。
  6. ポイント制に、得はない。
  7. 平凡な消費者は「値段→必要性」の順で考える。
    賢い消費者は「必要性→値段」の順で考える。
  8. 数字で考えると、ウエイターが1人しかいない理由が見えてくる。
  9. クレジットカードを使うことで、数字がわからなくなる。
  10. 「無料」という甘い言葉を信じると、損をする。
  11. 「送料は当社が負担」は、送料を商品に上乗せしているだけ。
  12. 同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。
  13. 数字で考えれば、真実が見えてくる。
  14. 安くなったパーセンテージではなく、金額を見る。
  15. 実績だけを見ていると、騙される。
    どのくらいの期間での実績かを考える。
  16. 英語の結果は、仕事の結果ではない。
  17. お金持ちほど、けちである。
  18. どんなに安くても、価値を感じないところにお金を使わない。
  19. 世の中に、本当の無料メディアはない。
  20. 給料の安さが、あなたに知恵を振り絞らせる機会を与える。
  21. ウインドーに張り出されている優良物件は、客引きである。
  22. 節約のために、自炊が一番とは限らない。
  23. 購入後の維持費の計算を、忘れていませんか。
  24. 金額が大きくなると、金銭感覚が鈍くなる。
  25. 試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。
  26. 「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。
  27. 金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。
  28. 量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、印象が変わってしまう。
  29. 人間は、切りのいい数字が好き。
  30. 言葉の表現を変えるだけで、印象が変わってしまう。

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