執筆者:水口貴博

数字のトリックを見破る30の方法

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金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。

金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。 | 数字のトリックを見破る30の方法

金銭感覚を養うためには、できるだけお金と接する機会を増やすことです。

細かいお金でいいですから、お金を見る機会、触る機会を増やすだけで、金銭感覚が養われます。

たとえば、1万円です。

1万円は、1万円札1枚より、1,000円札で10枚持つことをお勧めします。

物理的にお金の量をしっかり確認できるからです。

財布が軽くなったり重くなったりすることで、お金の変化を、五感を通して感じることができます。

それが金銭感覚へと変わります。

私は、いつもATMでお金を引き出すときには、1万円札ではなく、1,000円札に両替して引き出します。

1万円札では、受け付けない自動販売機があり、不便を感じます。

1,000円札なら、ほとんどの自動販売機で使えますから、便利です。

3万円も引き出せば、1,000円札が30枚になりますから、お財布はかなりの厚さになります。

友人からは「お財布、分厚いね。大金が入っているの?」とよく驚かれます。

しかし、実際は1,000円札ばかりなので、たくさんあるように見えるだけです。

物を購入するたびに、分厚い財布が薄く軽くなる状態を感じることで、お金が減っていることを体で感じることができます。

大きな買い物をすると、たくさんの1,000円札が財布から消えます。

「ちょっと使いすぎたかな」

軽い罪悪感を抱きます。

そう思うことは、肝心です。

お金の使いすぎを反省し、節制の精神を養います。

1,000円札で持つことで、お金の支出の量が減ります。

少し使っただけで、たくさんお金を使ってしまったような感覚になり、お金の使いすぎを抑制する効果があります。

1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうが、金銭感覚が養われるのです。

数字のトリックを見破る方法(27)
  • 1万円札1枚より、1,000円札10枚で、持つ。
量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、印象が変わってしまう。

数字のトリックを見破る30の方法

  1. 数字のトリックに騙されるな。
  2. 安くなったのではない。
    初めからその価格なのだ。
  3. 4桁と3桁の違いに、騙されない。
  4. 賢い消費者は、値段を四捨五入して考える。
  5. わざと期間を書かない期間限定サービス。
  6. ポイント制に、得はない。
  7. 平凡な消費者は「値段→必要性」の順で考える。
    賢い消費者は「必要性→値段」の順で考える。
  8. 数字で考えると、ウエイターが1人しかいない理由が見えてくる。
  9. クレジットカードを使うことで、数字がわからなくなる。
  10. 「無料」という甘い言葉を信じると、損をする。
  11. 「送料は当社が負担」は、送料を商品に上乗せしているだけ。
  12. 同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。
  13. 数字で考えれば、真実が見えてくる。
  14. 安くなったパーセンテージではなく、金額を見る。
  15. 実績だけを見ていると、騙される。
    どのくらいの期間での実績かを考える。
  16. 英語の結果は、仕事の結果ではない。
  17. お金持ちほど、けちである。
  18. どんなに安くても、価値を感じないところにお金を使わない。
  19. 世の中に、本当の無料メディアはない。
  20. 給料の安さが、あなたに知恵を振り絞らせる機会を与える。
  21. ウインドーに張り出されている優良物件は、客引きである。
  22. 節約のために、自炊が一番とは限らない。
  23. 購入後の維持費の計算を、忘れていませんか。
  24. 金額が大きくなると、金銭感覚が鈍くなる。
  25. 試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。
  26. 「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。
  27. 金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。
  28. 量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、印象が変わってしまう。
  29. 人間は、切りのいい数字が好き。
  30. 言葉の表現を変えるだけで、印象が変わってしまう。

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