執筆者:水口貴博

数字のトリックを見破る30の方法

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世の中に、本当の無料メディアはない。

世の中に、本当の無料メディアはない。 | 数字のトリックを見破る30の方法

フリーペーパーは、無料で見られる雑誌です。

就職案内や飲み屋案内のフリーペーパーは、皆さんもよくご存じのことでしょう。

町の至る所に置いてあり、無料で入手できます。

就職に困っている人ですから、当然お金に困っています。

お金に困っている人ですから、無料の就職案内雑誌があれば、喜んで飛びつきます。

この無料雑誌ですが、会社が太っ腹で、完全に会社負担で作成しているのでしょうか。

いいえ、そうではありません。

きちんとスポンサーがいて、広告を雑誌に載せる広告料金で、雑誌の作成をしています。

雑誌の中には、資金源であるスポンサーの広告が目立ちます。

無料で手に入る雑誌を喜んで手にして、職を探すつもりが、広告も一緒に目にしてしまい、商品へのイメージが上がります。

デパートでその商品を見れば「見たことある。気になっていた。買ってみよう」という流れになり、商品を購入してしまいます。

その商品を買ったお金が、フリーペーパーの料金と思ってください。

無料のようですが、本当に無料ではありません。

スポンサーは広告を出せば、キャッシュアウトより、キャッシュインのほうが大きいことを計算に入れています。

スポンサーは自社の商品の売り上げを上げるために、無料のフリーペーパーにお金を払って広告を載せてもらいます。

無料で手にして読んだ読者が、広告を見て、そのスポンサーの商品を購入して、スポンサーのところにお金が戻ってきます。

いえ、むしろスポンサーは、広告で支払った以上の現金を回収しています。

ゆえに、利益を上げることができています。

一方、私たちは無料でペーパーを手にしているように感じます。

しかし、その実態は、目にしてしまった広告に洗脳され、商品を購入することになり、お金を払います。

そのお金が、無料のメディアを帳消しにしているのです。

私たちは無料で手に入れているようで、別の商品に対して、知らぬ間にお金を払っています。

世の中に、本当の無料メディアはないのです。

数字のトリックを見破る方法(19)
  • 無料のメディアは、本当は無料でないことに気づく。
給料の安さが、あなたに知恵を振り絞らせる機会を与える。

数字のトリックを見破る30の方法

  1. 数字のトリックに騙されるな。
  2. 安くなったのではない。
    初めからその価格なのだ。
  3. 4桁と3桁の違いに、騙されない。
  4. 賢い消費者は、値段を四捨五入して考える。
  5. わざと期間を書かない期間限定サービス。
  6. ポイント制に、得はない。
  7. 平凡な消費者は「値段→必要性」の順で考える。
    賢い消費者は「必要性→値段」の順で考える。
  8. 数字で考えると、ウエイターが1人しかいない理由が見えてくる。
  9. クレジットカードを使うことで、数字がわからなくなる。
  10. 「無料」という甘い言葉を信じると、損をする。
  11. 「送料は当社が負担」は、送料を商品に上乗せしているだけ。
  12. 同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。
  13. 数字で考えれば、真実が見えてくる。
  14. 安くなったパーセンテージではなく、金額を見る。
  15. 実績だけを見ていると、騙される。
    どのくらいの期間での実績かを考える。
  16. 英語の結果は、仕事の結果ではない。
  17. お金持ちほど、けちである。
  18. どんなに安くても、価値を感じないところにお金を使わない。
  19. 世の中に、本当の無料メディアはない。
  20. 給料の安さが、あなたに知恵を振り絞らせる機会を与える。
  21. ウインドーに張り出されている優良物件は、客引きである。
  22. 節約のために、自炊が一番とは限らない。
  23. 購入後の維持費の計算を、忘れていませんか。
  24. 金額が大きくなると、金銭感覚が鈍くなる。
  25. 試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。
  26. 「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。
  27. 金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。
  28. 量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、印象が変わってしまう。
  29. 人間は、切りのいい数字が好き。
  30. 言葉の表現を変えるだけで、印象が変わってしまう。

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