「答えは1つではない」というのは、愛され美人に共通する考え方です。
たくさんの事実を理解していますから、人とぶつかることがありません。
「そういう考え方もあるね」と思えば、人間関係もよくなります。
しかし、これは、頭で考えることではありません。
体でわかるものです。
頭で考えているだけでは、まだ想像でしかありません。
本当に「世の中の答えはたくさんあるなあ」と体感するためには、経験することが一番です。
特におすすめなのは、海外旅行です。
私は、ときどき海外旅行をします。
気分転換という意味もありますが、異文化の勉強をするためです。
私は留学でアメリカに住んでいた時期がありますが、そのほかシンガポール、台湾、韓国、メキシコなどの国へ行きました。
そのたびに思うことは「これはなんだろう」という驚きです。
日本国内では絶対に見られないような文化や雰囲気が漂っています。
私が台湾へ旅行に行ったときのことです。
台湾の士林という土地に、有名な屋台広場があります。
台北では有名どころです。
「さまざまな食事が楽しめる」と、ガイドブックには書いているのですが、私には異臭の世界でした。
文化が違うためか、薬味、調味料、調理のにおい、また何のにおいかわからないにおいが一度に混ざっています。
そこで「くさい食事」を、おいしそうに食べている家族を見かけました。
私には、なぜおいしそうに食べられるのか、不思議でたまりません。
お金を出して食べているのですから、本当においしいと感じているのでしょう。
見るからにまずそうで、実際に不快なにおいの食事を、本当においしそうに食べていました。
そのギャップや驚きが、自分の理解の器を広げます。
自分が思っている「おいしい」という答えは、1つではないことを知ります。
私にはめまいがするほどの悪臭なのに、文化によっては、まったく反対になることもあります。
海外には、国内では見られない驚きやギャップに満ちあふれています。
そういう世界に飛び込むと「答えは1つではない」ということを、まさに身をもって体感できます。
人からの話や、旅行のガイドブックだけでは絶対に味わえない「本物」があります。
本を読んだり、人の話を聞いたりしているだけでは、これは理解できません。
自分が一度、異なる世界に飛び込んでいく勇気が、自分の理解の幅を広げるのです。
勇気は必要ですが、一番早く、深く理解できます。